11月教会長さん【11月の教会長メッセージ】
先月、生誕地まつり前日の大池灯篭流しに参加した際、ムカデに刺される寸前に気がつき、大事に至りませんでした。また、パレード寸前まで降っていた雨が止み、自然の惠みの中で妙の世界を体験させて頂き、纏も形になってきました。そして、教会が心一つになって取り組みました「壮年結集大会」では、東京工業大学リベラルアーツセンター長の上田教授にご講演を頂き、「おやじの生き方」を学び、若者に示すべき姿、伝える責任を一人ひとりが感じたのではないでしょうか?
教団の締めくくりとなる11月は、一年の集大成となり、開祖さま生誕会を迎えます。感謝の心を三宝にあげさせていただきましょう。


ご親教の時に書初めにありました【不軽】と示され同じテーマをふりかえり、今月は『軽んじない』、みんな「仏の御いのち」。「軽んじない」は人をばかにするという意味ではなく、いのちを生きているそのことを軽んじない、人を尊び、敬うことが私たちの自然の姿だとご指導下さっています。「自分のような至らないものが」と省みるのは、自分を知っているからですが、起きる心はすべて善悪含んで仏性そのものであり、理想と現実を見て感じ、道を求める心が仏性のはたらきなのです。

軽んじないために大切なことは「狎れる」を戒めることです。親しい間柄であっても敬語を使い、ていねいに話す。合掌礼拝の精神を忘れないことで調和を保てます。「相手を傷つけないで諭すべきことが冷静に伝えられるのは、私たちの精進にほかならないのですが、その機縁となって接した相手が自己の尊厳に気づく。そうした交流が人間らしい交わり」と会長先生はおっしゃっておられます。相手を尊重するには、忍受が必要。朝夕のご供養で心を見つめ、朝には誓いを立て、夕べには心を省みて、明日に向かう。地道な実践が平和な生活の基本だと教えて頂きました。

戦後70年の今年、佼成11月号には第二バチカン公会議から50年、第一回WCRPの世界大会など開祖さまの国際的な宗教協力をたどる写真の掲載があり、開祖さま生誕会に繋げて下さいました。

今いちど、私たち一人ひとりの平和な心の確立、「明るく、やさしく、温かく」に心をこめて地道な実践をさせていただきましょう。    合掌