【10月の教会長メッセージ】
9月は残暑も短いまま、天候の変化が気になりました。自然から受けていくものがあり、心が内に向かっていきます。脇祖さま報恩会では、慈悲と布施に徹する大切さを学び、お彼岸では、いのちのまつり「つながってる!」の絵本を朗読し、母親からのへその緒が「びよ~ん!」とつながっていることから、いのちのつながりをかみしめました。
今月は、十七回忌を迎える開祖さま入寂会があり、開祖さま生誕地まつりにも参加させていただきます。開祖さまの心につながるような【信仰のこころ】として、会長先生から「自己を中心にして人やものごとを思い通りにしようとする意識を改める。また、人間特有の我欲や人を恨む心から開放される心の自由を追求し、いかに人間として生きるかを教え導くのが宗教で、それを実践していくのが信仰」とご指導いただきました。
そして、「宗教や信仰に不信感を持つ方には、ふだんどおりに接し、無理に伝えようとせず、助言を求められたら、相手の心の安楽になるようなひとことを伝えられるといいです。」と教えて下さいました。夫婦や子供たちの前では、近すぎて出来なくなる自分があります。自分を見ていく教えですが、ついつい相手を変えたくなったり、他と比較したりしますね。
思いやりのある人間として生きるふだんの姿、後ろ姿で説くことを教えて下さいました。
「吾が仏尊し」という独善性や排他性が垣間見えたら宗教への理解が遠のくだけでなく不信感がさらに増すかもしれません。と会長先生はおしゃっておられます。口に出さずとも、心の中で、「自分は正しい」とか、「何でわかってくれないのだろう」と思う心がわけば相手には伝ってしまいます。仏の願いを自分の願いとして歩むことを誓願する。出来る、出来ないではなく、そうなりたいと思う心や一念に仏さまは後押しをくださるのです。人を仏道へ導けたとしたら、それは信仰の大きな功徳と教えてくださいます。素直になって、自分の信仰の段階をみていくといいです。
安全保障関連法案に対する声明文が教団より出されておりますが、平和を願い、一人ひとりの心の平和を願ってくださった開祖さまに倣いて、よりよい社会を築くために私ができることを考え、一念をもって一歩を踏みだしましょう。 合掌