今回、私は初めて『高校の翼』に参加させていただいたのですが、その中で最も印象に残ったのが「ひめゆり平和祈念資料館」でした。
昭和20年3月というと終戦の半年前です。私たちと同年代の女子学生が陸軍病院にひめゆり部隊として看護、死体埋葬などの作業を手伝っていました。やがてアメリカ軍が沖縄本島に上陸したので日本軍と共に本島南端に向かって進みましたが、解散命令とともに砲火の中で放置され、逃げ惑いながら過半数の人たちが亡くなったのだそうです。―合掌―
犠牲になられたひとりひとりの写真と名前、その人がどんな性格だったか、何が好きだったか、そしてどんなふうにして亡くなられたかが詳しく書いてありました。「お国のため」と強制的に働かされていたのだと思うと、とても悲しい気持ちになりました。それと同時に、今の私たちは本当に恵まれた環境のなかにいるんだと強く思いました。

本来なら私は参加するつもりはありませんでしたが、直前になって欠員が出来たので急きょ行くことになりました。だから、ほとんどの仲間とは初対面で少し緊張していましたが、そんな私をみんなが優しくしてくれたり話しかけてくれたのでこの3日間、貴重な体験とともに楽しく過ごすことができました。
高校生生活の最後に参加することが出来たことが嬉しく、今は行ってみて本当に良かったと思っています。ありがとうございました。   TY