10月教会長さん 一年の中でも最も好季節を迎え、さわやかにお過ごしのこととお喜び申し上げます。
 先月17日、天理教兵神大教会にて叡智の会が行われ、キリスト教のヒュー・ブラウンさんのお話を聞かせていただきました。ヒュー・ブラウンさんは


15歳のときテロリストの集団に入り、テロ活動に従事していましたが、20歳のとき捕まり、北アイルランドの刑務所に入れられました。ブラウンさんはその中で天啓を受け、以後キリスト教の宣教師となるというまさしく180度の転回を遂げた方です。ブラウンさんは、「恨みに対し赦し」をと訴えられており、まさに先般WCRPⅧにて世界の宗教者が集まって言われていること、そして日頃から会長先生がご指導下さっていることと同じ趣旨のことをおっしゃっておられました。そして北アイルランドの紛争もマスコミは宗教対立のように言うがそうではなく人間同士の争いに過ぎない、ともおっしゃっておられました。講演の後、教会の神殿にてキム・シンさんと天理教の雅楽との素晴らしいジョイントコンサートとが開かれ、宗教者がお互い協力しあうことの喜びを感じました。キム・シンさんはこのあと菅沼生誕地祭りの前夜祭そして開祖さま生誕百年の式典にて演奏する予定となっており、ますますその活躍が楽しみです。
 今月「佼成」にて会長先生は「喜びのある人間関係」と題し、「あいさつは自分中心を打ち破る無我の実践」とされ、「『斉家』(家庭をととのえる)の第一は朝のあいさつ、ハイという返事から」とご指導下さっております。神戸教会ではこの三つの行を各家庭で実践させていただいておりますが、今月はしっかりとこの実践行を家庭さらには地域社会のなかで徹底させていただき、開祖さま、会長先生の願われる喜びのある人間関係づくりをさせていただきましょう。
合掌