まだまだ残暑厳しい毎日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

この秋、立正佼成会を創立し、大いなる発展へと導いてくださった開祖さま、脇祖さまの行事、脇祖さま報恩会、開祖さま入寂会、開祖さま生誕会が行われ、そして十月には教会発足五十五周年記念の祝賀会を開催し、教会の礎を築いて下さった方々に感謝させていただくと共にそのお祝いをさせていただきたいと存じます。


そのような時、この九月には衆議院選挙、十月には神戸市市長選挙が行われます。自らの信仰姿勢を確認すると共に、社会の発展と社会への広がりを考えていく今年の象意にふさわしい現象とも言えましょう。私たちも日ごろから教えて頂いているとおり、自分たちの利己的な願いから離れて、この社会がよくなっていくよう大乗的な見地から投票させていただきたいものと存じます。

今月の『佼成』ご法話で会長先生は、楽しみを味わえるようになるのは耐え忍ぶことが必要であり、「楽しみは苦界にあり。極楽に楽しみなし」といわれているように、苦があってこそ楽があることを教えて下さっております。

会員さんの中にもいろいろと苦を抱えていらっしゃる方も多いかとは存じますが、その苦の現象を通して色々私たちの心の迷い、これまでの行いの誤りを教えて頂くことができます。そしてその心の迷い、行動の誤りを本来のあり方に照らして少しづつでも修正していく中に、苦の現象であっても有難く思うことができるようになってきます。私も人ごとではなく、色々な苦を通して自らを省み、少しでも人様のため、世の中のためと前へ進めていけることに大きな喜びを感じています。また、一緒に歩んでいける僧伽の皆様と共にあることに大きな有難さを感じております。

 九,十,十一月を両祖さまへの報恩月間と位置づけ、自分の身の回りにいらっしゃる方々にこのご法をお伝えし、益々の精進をお誓いして参りましょう。                                                        
合 掌