3月教会長さん【3月の教会長メッセージ】
2月は節分があって、涅槃会の出会いがありました。お釈迦さまは自灯明・法灯明をお説き下さり、生きながらに生まれ変わることを学ばせて頂きました。先月のご指導、「布施をさせていただいてありがたい」との心になれ、また「ありがとう」の言葉を素直にだすことができたでしょうか?


今月の会長先生ご法話では、かねてから教えて頂いている、「明るく 優しく 温かく」がありますが、この度は「優しさ」を特化して教えて下さっています。「人を思い、憂う」 ということですが、優しさがあれば、当然周りも温かくなります。人の悲しみや、つらさやかなしみを敏感に察して自分のことのように思いやる人を「優しい人」と会長先生はおっしゃっておられます。

儒教には「先憂後楽」という言葉があります。人に優しくすることと心を磨くことは表裏一体のようです。私は厳しさの免疫の出来ておられない方に強く言ってしまうこともありました。ほんとうに優しくあるには、人柄ににじむ誠実さや謙虚さ、あるいはおおらかさや相手を思うがゆえの厳しさといった裏打ちが必要ということです。表面的な優しさは誰でもがわかります。厳しさの中にある優しさには、なかなか気がつけないものではないでしょうか。愛情を注ぐ喜びや別れのつらさをあじわってこそ、相手の痛みを受け止める心が育つと教えて下さっています。「師の跡を求めず、師の求めたるところを求めよ」に向けて、私たちは法に照らされ、サンガに磨かれるなかで人に優しくなれることをかみしめましょう。

今、実践している「大好きな○○さん」も「優しさ」につながっています。「大好き」という響きは温かいものがあり、人が寄ってきます。法を伝えるのも優しさです。最晩年になって、「人に優しくなれた自分を誇らしくうれしく思う」といえるような人生を歩めるように、困っている人の手をとり、法をよりどころにして心を磨いていきたいものです。
3月5日の花言葉は「優しい心」だそうです。今月の創立記念日に会長先生は喜寿をお迎えします。目標がはっきりしましたね。感謝の心を込めて最高の生き方「人に優しくなる」修行精進をして参りましょう。