四月末に入院し、その後静養させていただいてきましたが、お陰さまで無事三ヶ月が過ぎ、八月からは本来のお役に入らせていただきたいと思っております。しかし、なんといっても暑い時期ではありますのでその点は注意して参りたいと存じます。私が病気の間も世間ではいろいろの事件が起こっておりました。


 高校生くらいの年代の子が、親を殺す、兄を殺す、自分で作った爆発物を学校で爆破させ自分の仲間を多数傷つけるなどの事件がありました。

 ちょっとこのような現象とは異なりますが、八月号『佼成』の中で会長先生は、定職にもつかず求職活動もしない若者が急増している現状を憂いて「戦後六十年もの長い間、物質的・功利的なことに過度の関心を持ち、何が人間にとって大事であるかという、基本的なことを忘れていた大人たちへの警告」とご指導くださっておられます。大人たちも自分たちのことのみを考え、社会のことそして家や先祖のことをあまり考えてこなかったのではないかと思われてなりません。                    

 立正佼成会では本年『斉家』を掲げ家族、家庭の大切さ、そして各家庭にご宝前(仏壇)をととのえ、それを家の中心としていくことを説いています。私も病気をして、あらためて自らの家の先祖のことを考え、色々な出来事に対しどのように考え、どのような思いを抱いていたかについて思いをはせていました。その中で先祖というものは現在と離れて存在しているのではないことをあらためて実感いたしました。

 今月八月はお盆のある月。ご実家へ帰られる方も大勢おられることとは存じますが、あらためてご先祖様の色々な思いに心をめぐらせ、いのちの連続していることをかみ締めていきたいものです。戦後六十年を迎える今年。大きな分岐点に来ていると思われます。今一度歴史を振り返り自分たちの依って来るところを確認させていただきたいものです。         
合 掌