七月号「佼成」の会長先生御法話続いて開祖さまのみ教えを拝読させていただいて、人としての命をいただいたことへの有り難さをあらためて感じさせていただきました。


 開祖さまは「われわれは自分で生きているのではない。世間のすべての人に生かされているのだ。宇宙のすべてのものに生かされているのだ」とおっしゃっておられます。また、会長先生は「生んでいただいたこと、育てていただいたことへの感謝の心。ここにありがとうの原点がある」という天明茂さんのお言葉を引用され「私たちは自分の力で生まれ育ってきたわけではありません。(中略)はじめも終わりもない無常法・永遠のいのちに生かされて生きていることがわかります」とご指導下さっています。

 今回私自身病気になって人としてのいのちをいただいていたことの有り難さにあらためて気づかせていただくと同時に、今月(七月)開祖さま、会長先生ともこの事をおっしゃっておられることにとても大きな不思議さを感じています。

 六月十一日、十二日と二日間にわたって会長先生におかれましては近畿教区へご巡教下さいました。支部幹部までしか参加できませんでしたが、たくさんの会場からの質問がありました中、私は特に会長先生が人としての生命をいただいたことへの有り難さをお答えになったこと、最後にこの教えを世界に広めていきたいとおっしゃっておられたことが強く印象に残りました。

 ところで天明さんのお言葉には生んでいただいたこと、育てていただいたことという二つの親の徳目が挙げてあります。人間ほど不完全に生まれてくる動物はいないと思うのですが、その不完全に生まれてきたときのことをまったく覚えていないというのも困ったことです。そういうことでは生み育てていただいた親の恩、と言うことができるでしょう。

 今月は盂蘭盆会のある七月。生み育てていただいた親への感謝、そしてその親を生み育てていただいたご先祖様にしっかりと感謝させていただき、すべてのご先祖さまのご供養をさせていただきましょう。
 五月十四日は素晴らしい天候の下、第三十五回神戸祭りに際しまして平和行進、沿道の警備のお役等大きな役割を果たすことができ、地域とともに歩む立正佼成会の在り様を示すことができたように思います。

 五月、六月と信仰の喜びを大きく明るい地域社会づくりの為に精一杯捧げさせて頂く、そんな月にさせて頂きたいと願っております。

合掌