日々ありがとうございます。

戻り梅雨が全国的に広がり、近畿でも南部の方では、床上浸水の会員さん家があったようです。お見舞い申し上げます。コロナ感染も第7波に入り、神戸教会の会員さんの感染も増えてきています。今一度感染対策をしっかりとして、即是道場修行をお願いいたします。

先月は、盂蘭盆会式典を教会独自のYouTube配信でさせていただき、久しぶりの体験説法もあり、ご先祖さまに回向できたことに感謝いたします。各家庭で読み上げされたお戒名は回収後、戒名室にて教会長が再度読み上げさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

今月の会長先生のご法話は「ほんとうの自分を生きるーーー精進②」です。先月の「日常を当たり前に生きる(精進①)」では、志をもって利他の実践をし精進していくことが世界の平和につながっていくことをご指導いただきました。今月は、当たり前に生きていく中でさらに「ほんとうの自分」を知って生きるための精進をご教示くださっております。

「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」(釈尊の誕生時のお言葉)の意味するところは、「一人ひとりは唯一無二(ゆいいつむに)の絶対といえる存在であり、その個々人は家族や地域の人達とのご縁のなかで、生かされあって存在している」ということです。

「だれもが一つの『いのち』をともに生きる兄弟姉妹」と思うことは、仏教で教える私たちの真実の相(すがた)(ほんとうの自分)なのです。この地球上で兄弟姉妹が争っている現状を目の当たりにして私たちは何をしていけばいいのでしょうか。

会長先生は、精進するとは、「おかげさま」の心を忘れないための実践。その実践を通して、「自分を尊び愛するように、人の悲しみをともに愛しみ(かなしみ)、苦しむ人にいつでも手を差しのべられる人になること」が大切だとご指導くださいます。まずは、小さな「ありがとう」を見つけて、その感謝の思いを行動に移していきましょう。

盂蘭盆会で説法されたYさんは、今年新盆を迎えられたお父さまへの懺悔(さんげ)と感謝をお伝えする中で、小さい時にご両親を亡くされ、一人で自立してがんばってこられたお父さまの人生を振り返り、たくさんの「おかげさま」と「ありがとう」を見つけ出されました。この説法を通して、Yさんは「ほんとうの自分を生きるための精進」をされたのだと思います。

今月は、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の日の月です。各家庭で慰霊供養を行い、平和への行動を起こすことをお誓いする日です。そして、「みんなが安心して眠りにつける世界の実現を祈り、願い、私たちは精進してまいりましょう」の会長先生のお言葉をしっかりと受け止めて布教精進してまいりましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

合   掌

教会長 西村  季代子