教会長表紙五黄中宮の年が明け、節分会で貪瞋痴の三毒を祓い、涅槃会では自分の生き方を見つめ直す機会を頂き、あっという間に3月を迎えました。
今月は、教団創立記念日、お彼岸がありますので、元への感謝、ご先祖さまへの感謝、先輩への感謝の気持ちで、一生懸命に今を生きることでお報いできると良いですね。

3月の佼成では、【心に寄り添い、ともに歩む】とはどういうことなのか?
いろいろな姿、形を見せて教えて下さる観音さまから学ぶことをご指導頂きました。


東日本大震災が起きた時、皆さんも「自分に何が出来るのか」と考えたと思います。条件が揃って、実際現地にボランティアに行かれた方もいたでしょう。同じ思いにはなれなくとも、どんなにか辛かっただろうと被災者の方に思いを向けて、祈った方もいたと思います。考えたり、悩んだりしたそのことが尊いことなのです。「祈るだけでは何もお役に立てない」と思い、直接的なことをしたくなるものですが、それが出来ない時もありますね。
そんな時は、今いるその場所で、自分の目の前にいる、困っている人に手を差し伸べましょう。そのことがめぐりめぐって、遠いところにいる方やそこにいない方へと繋がっていくことを教えて下さっていると思います。何をするにも、相手の幸せを願う心が根底にあることが一番です。それが寄り添うことではないでしょうか。
また、起きたことから慈悲と智慧を学ぶ事がとても大切です。震災後、多くのことを学び、神戸教会では1.17から3.11までの期間に防災キャンペーンを設けて、いざという時にお役に立てるように準備をしています。皆さんは、家族での話し合いをされていますか?起きたことを忘れないで、無駄にしないようにすることが共に歩むことにつながります。

そして、お彼岸には、ご先祖さまが歩んできたことに光をあてて学ばせていただきましょう。また、目に見えない多くの方々から頂いた無数の恩に報いる為、日々人さまが元気になれるような思いやりの実践をしていかないと恩返しが追いつきません。やさしさが世界に広がっていくことを信じて実践させていただきましょう。