1月教会長さん【1月の教会長メッセージ】
明けましておめでとうございます。昨年は心をうまくコントロールできれば、よけいなことで思い煩わなくてすむとご指導を頂き、目的を持って精進する事を教えて頂きました。
1月号の佼成には、申年にちなみ、「神猿像」や今年一年落ち着いた心でいられるようにと願う「くくり猿」の写真や昨年見た岩手の「奇跡の一本松」の写真の掲載から、私は、そこに足を運んでこそ人々の心を汲み取れ、感じるものがあると思いました。


年の始めに、【「まず人さま」の心で】と、調和と思いやりの一年を過ごすという、指針を頂きました。自分の事はさておいて、「人さまが幸せになるように」と思いやる心の功徳は、調和をつくるということです。自分のことを中心に考えたがる私たちですが、開祖さまは、人の喜ぶことだけを考えればいい、「あの人の悩みを聞かせてもらいたい」「あの人の手伝いをさせてもらいたい」などと一つでもやっていけば、構わないでおいても自分が幸せになれる。と明言しています。
まず人さまと思うだけでも、その瞬間に損得や執着を超え救われると会長先生はおっしゃいます。

本会では、まず人さまの姿勢を大切にしてきました。布教に歩くと人と出会い、その方を通して、自分の有り様がわかります。まず人さまを実践した多くの人が幸せを実感しておられます。
会長先生より、それぞれの「まず人さま」というと具体的に何を思い浮かべるでしょうかと投げかけて頂きました。「損得勘定を抜きに力を尽くすこと」や「人に花をもたせること」など、自分の気持ちを後回しにして相手を賛嘆する、「まず人さま」を挙げて頂きました。ことわざに「相手を立てれば蔵が建つ」という言葉もあります。昔の人はじつにうまく言ったものです。相手の為にしたことが、結局自分に返ってくるというのです。

そして、仏さまに生かされているという大いなる慈悲に気づくことなしには、ほんとうの意味で「まず人さま」の心にはなれないという開祖さまのお諭しです。これらをふまえ、生かされているという深い感謝、真の信仰者となる精進をしていける、自分にとっての「まず人さま」の意義と目的をつかませて頂きましょう。  合掌