中国黒龍江省慰霊供養_04

中国黒龍江省慰霊供養_06

青年代表 中川さん(30代女性)
先日、私は友人3人と沖縄旅行に行ってきました。三泊四日の沖縄で海や観光を楽しみ、最終日にはひめゆりの塔と平和祈念堂を初めて訪れました。館内には部屋いっぱいに亡くなられた女学生の遺影や戦争で犠牲になられた方の遺体の写真に衝撃を受け涙が止まりませんでした。そして沖縄の美しい海を見ていると、ここは日本で唯一地上戦があった場所なのだと改めて感じ、ウキウキと旅行に来た自分を恥ずかしく思うと同時に、戦争に対して余りにも知らない事がたくさんあることに気づきました。
この度の中国訪中団では、現地に赴く事で63年前にたくさんの罪の無い人々の命が失われていった事を自分の胸に刻み、日本に戻ったら私が見てきた事、感じた事をしっかりまわりの方に伝えたいと思っています。とはいえ、日本に住んでいると明日の食料や毎日着る物にも困るわけでもなく、まさか明日自分の命が奪われるかもしれないという恐怖心とはほど遠く、毎日が平穏で当然と錯覚する程、私たちの暮らしは平和については考えにくい環境にあります。しかし、ニュースでは毎日のように、殺人、自殺、人と人、国と国とのいがみ合い、エネルギーや食料問題の不安など解決をせまられている大きな課題がひしめいています。人々の心が荒み、自己中心の考えや行動から大きな問題が起きています。私も思い通りにいかないと相手を責めたり怒ったりする事がよくありますが、いがみ合うのではなく、相手と自分は違うという事を知り、相手の思いにも寄り添えるように努力していきたいと思います。世の中で起きている大きな問題は今すぐ解決出来ないにしても、平和な世界に一歩でも近づいていけるよう、まず自分の周囲の人の心が穏やかでいれるように、悩んでいる人がいたら声をかけ、人の痛み、苦しみ、悲しみ、喜びに寄り添う事の出来る人間でありたいと思います。まずは自分のまわりから平和の輪を少しでも広げていき、そのような思いの人が増えることで必ず世界は平和になるのだと信じ精進していく事をお誓い致します。