日々ありがとうございます。
紅葉の美しい季節に入りました。心おだやかに今月も精進してまいりたいと存じます。先月は、新潟十日町開祖さまの生誕地に、感謝と誓願をもって神戸教会120名でお参りさせていただきました。雨予報も何のこともなく晴天でのサンバ・バテリア行進ができました。皆さまの祈願と菩薩行のおかげさまです。ありがとうございました。
今月の会長先生のご法話は「みんなで奏でるハーモニー① 分断と調和」です。「自灯明・法灯明を胸に、身近で困っている人を助けたり声をかけたり、とくに縁のない人びとの窮状にも心を寄せて、自分にできることを実践する」ことをご指導くださっております。
開祖さまは、本会創立から一貫して人類の調和と世界平和を願い、「自分が生きていることがそのまま人さまへの布施になるような人生を送りたい」とお伝えくださっております。しかし、いつの世にも、おのれの利益のためなら調和など歯牙(しが)にもかけずに、相手を打ち負かすことも国や社会の分断さえいとわない人がいることに会長先生はお心を痛めておられます。私たちはみな、あらゆる因縁のなかでお互いに生かし生かされあっているという理(ことわり)を受けとめることが一番大事だと教えていただきます。
諸行無常(もろもろの事象は移ろいゆく)・諸法無我《空》(すべてのものごとは縁によって起こり、相互依存の関係で成り立っている)・涅槃寂静(こうした真理を知り、自分の命がいまある奇跡と有り難さにめざめれば、瞋りや貪りの炎が燃えあがることはない)と教えていただいております。開祖さまは、涅槃寂静を具体的な表現で、「おたがいが愛しあい、おもいやりあって、遅れるものは手を引き、力の足りないものには力を貸し、つりあいをとりながら、一緒に歩く。こういう生きかたをすることができると大きな安らぎを味わうことができる」とご教示くださいます。今すぐできる実践です。ともに一歩踏み出していきましょう。
ご主人さまが次々に借金をするたびに責めていたAさん。よく聞くと、自分のための借金ではなく奥さん(Aさん)のためにしていたものだと気が付きました。「私でした」と懴悔し、今毎日「今日も1日ありがとうございます(握手つき)」の実践を続けられています。斉家の灯りがまた増えてうれしいです。
今月は、開祖さま生誕会の月です。開祖さまのご生誕をお祝いし、自灯明・法灯明の平和行を実践しつつ、「斉家」「継承」「育成」をめざして慈悲と思いやりの心で布教精進させていただきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。
合 掌
教 会 長 西 村 季 代 子
