日々ありがとうございます。

元日に大地震と津波が襲った能登半島地震。他人事ではない気持ちになられた方も多くおられたのではないでしょうか。同じ1月、29年前の記憶を蘇らせる光景を目にし、心が痛み、「少しでも力になりたい」と祈るような思いで過ごされたことと思います。犠牲となられた方々のご冥福と被災地の早期の復興を心よりお祈り申し上げます。先月17日には、神戸教会では阪神淡路大震災犠牲者慰霊法要式典をさせていだだき、ともに祈りを捧げさせていただきました。

今月の会長先生のご法話は「『恥じること』は、善く生きること」です。恥を知って生きることの大切さを教えていただいております。

「恥じること」は、人間の基本条件で、「恥じる心がないのは、本能のままに生きる動物と同じでけっして人とはいえない、恥じる心があればこそ、人が人として敬意や節度をもって生きることができる」とご指導いただきます。

「人間は恥ずる心を養いさえすれば、どうにか救われる」(安岡正篤師)。恥じる心は仏性と同じでだれにでもあるので、恥を知る限り、人はいつまでも成長しつづけられると教えていただきます。「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」という言葉があります。サンガとともに心田を耕しながら精進していきたいと思います。

旧暦では節分明けから新しい年となります。今年は、「甲(きのえ)辰(たつ)三碧木星(さんぺきもくせい)」の年です。古い殻を破って新たな芽を伸ばす年です。キーワードは「考えるだけでなく、行動に移してみる」「喜びや感動を人に伝えてみる」です。「喜べば 喜び事が 喜んで 喜び集めて 喜びに来る」といいます。そんな1年にしていきましょう。

今月は、涅槃会の月です。会長先生より「偉大なものに参る」と今年の心構えをいただいております。私にとっての「偉大なるもの」をしっかりと受けとめて、布教精進していきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。

合    掌

教会長 西 村   季 代 子