9月の教会長さん先日あるテレビ番組で人間の体のことを取り上げて、その不思議さをアピールしていましたが、それによりますと、人間の身体に水分が不足してくると、腎臓に水の穴というものができて、尿の中から純粋に水分だけを取り出して血中に移すという働きをするそうです。そしてある程度血中の水分が回復してくるとその穴は自然に消滅するのだそうであります。このような機能のあることが最近発見され、それを発見した方はノーベル賞をいただいたそうでありますが、このような話を聞くと、


私は村上和雄先生の「サムシング・グレート」の存在を感じずにはいられなくなります。
人間、ああ生きたい、こう生きたいと意識していく面はもちろん大切でありますけれど、人間は本来意識せずに生かされている部分のほうがはるかに大きいのではないでしょうか。そもそも人間の脳は疲れて夜中は休むことになっていますが、その脳の休んでいる間も心臓はしっかりと働き続けていることだって考えてみれば不思議なことです。そういう意味では人間の身体自体がまさに不思議で、私たちは生きているのではなく生かされているのだ、というのが本当のところなのだろうと思います。
今月9月号「佼成」にて会長先生は次のようにご指導くださっております。
「ふだん当たり前と考えていることのなかに、注意して不思議を見いだしていくと、人間の生命を受けたことが、いかに神秘的な有り難いことであるかと感じ入るものがあります。広大な宇宙にあって、かけがえのない命の不思議を思うとき、精いっぱい生きようと前向きな気持ちがわいてきます。」
今月は脇祖さま報恩会、そして秋のお彼岸の月であり、また敬老会もあっておじいちゃん、おばあちゃんそしてご先祖さまに感謝していく月でもあります。感謝させて頂くと共にこのいただいた有り難いいのちを少しでも人さまのために使っていけるようしっかりと誓願させて頂きましょう。合掌