7月の教会長さん6月、神戸教会一行23名が中国黒龍江省方正へ行き、先の大戦において中国東北部で亡くなった方々、日本人のみならず日本人を養ってくださった中国の養父母の方々の慰霊供養をさせていただきました。今年は天候にも恵まれとても有難くご供養をさせていただきました。亡くなった方々もその辛い悲しい思いを捨てて、どうか世界の平和のために今の私たちの力を及ぼしていっていただきたい、と願われているかのような気がいたします。まことに『以徳報怨』怨みに徳を以って応える、という心境であると思われてなりません。会長先生からいただきました「日中友好」「世界平和」の塔もしっかりと美しく立っており、心も新たにさせていただきました。また後半は、中国天台山を訪れさせていただきました。私としてもこれによって霊鷲山、比叡山と共に法華経の三霊山を参拝させていただき実に有難いことと思われてなりません。
 さて、今月は盂蘭盆の月です。


7月号の『佼成』におきまして、会長先生は、この盂蘭盆会が、目連尊者の霊界で餓鬼道に落ちて苦しんでいた亡き母を救うところから生まれたこと、そして私たちに損得の感情から「まず人さま」という心になることの大切さを教えてくださっております。目連尊者の母親は、息子を深い愛情を注いで育てた意味ではよい母親だったかもしれませんが、自分の子さえよければという貪欲が強く餓鬼におちいったといわれているのです。このことから会長先生は私たちに「心の狭さ、貧しさを反省させ、人さまの幸せを願い大乗菩薩道を歩む大切さを教えてくれます」とご指導くださっておられます。
 6月2日には「叡智の会」が開かれ、筑波大学名誉教授の村上和雄先生より、遺伝子工学の立場からあらためてこのいのちの不思議さ、有難さを教えていただきました。今月は、盂蘭盆を通しまして、その有難いいのちを授かったことに深く感謝し、暑さに負けず「まず人さま」の精神でしっかりと布教させていただきましょう。