【1月のメッセージ】 新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。昨年は、新型コロナウイルスの感染発生で世の中が大きく変化した年でした。まだまだ収束はしていませんが引き続き収束祈願と感染予防対策をしてまいりたいと思います。教会においては、年始のお参りは中止、寒修行(1/20~2/2、6時)は本部配信に参加、2月の節分会は中止とさせていただきます。何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。今年も引き続き即是道場修行をお互いさまにさせていただきましょう。

 今月の会長先生のご法話は「常不軽菩薩のように」です。法華経の常不軽菩薩品を通して、「仏の教えを習学する私たちにとって生き方の基本となる日常生活における『善いこと』を繰り返し行うこと」、また、「『善いこと』とは、『但礼拝を行ず』の一語にこめられた精神をかみしめ、味わい、血肉として行動することにつながる」とご指導くださっています。
そして、会長先生は、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」と「常不軽菩薩品」を重ねられる気持ちで読まれこれまで以上の感銘を受けたとおっしゃっています。まさに宮沢賢治は常不軽菩薩そのものだと感じます。「自分の仏性を自覚し、相手の仏性を礼拝し、人に寄り添い慈悲の祈りを捧げる」法華経行者のお手本です。「仏性を信じるというのは、相手のいいところを見ることではありません。相手をまるごと仏性として拝むことです」(4月号佼成ご法話より)と教えていただいています。自他の仏性を信じきって精進していきたいと思います。

 私は、32才の時地区主任のお役をいただきました。第3子の育休明けの時です。地区の信者さん宅へ組長さんとともにご挨拶に伺ったときのことです。「あなたなんか認めない」と顔色変えて一喝されました。あとで組長さんに聞くといろいろご事情があったことを聞き、しきりに組長さんが謝ってくださいましたが、当の私は、びっくりはしましたがさほど腹も立たず、辞めたいとも思わなかったのを覚えています。逆に主任としての心構えをこの方からいただいたのだと当時の支部長さんからかみしめていただき前向きになりました。今思うと、私の仏性礼拝行の原点だっだのかなと思わせていただきます。

 今月は、会長先生より「ご親教」をたまわり、1年の心構えをいただきます。後半からは「寒修行」が始まります。例年と異なった取り組みにはなりますが、開祖さまの「だだ仏道修行あるのみ」のご指導通り「①すべてに感謝(文句を言わない・ものを無駄にしない・不平不満愚痴を言わない・悪口怒りをぶつけない)、②目の前の人の仏性をまるごと拝み、受けとめる」修行を通して、いつでもどこでもだれにでも思いやりの行動をし、布教精進して参りましょう。     合 掌

教会長 西村 季代子