朝ドラ『カムカムエブリイバディ』、半年の放送が終わった。3世代の100年の話で、登場人物と祖母、母、私達との年齢がほぼ重なることから、共感したり、懐かしいなと思ったりしながら見ていた。中でも初代ヒロインの夫のセリフ「どこの国とも自由に行き来できる、僕らの子どもにゃあ、そんな世界を生きてほしい、ひなたの道を歩いてほしい。」がとても印象的だった。第2次世界大戦後、四半世紀を経て生まれた私はすでにそんな時代になっていて、高校生の頃は英語をマスターさえすればどこの国にも行ける、世界中どこの国でも仕事ができる!と、添乗員や空港で働く自分を想像してはワクワクしていた。しかし、ここ数年のコロナ禍、また今年2月末からのロシアのウクライナ侵攻と、そんなことが言えた日は遠い昔のように感じられてならない。

お釈迦さまや開祖さまの目指した世界平和のために、今、私達人類はどうしたらいいのか?日々頭をもたげ、今の私に何ができるのかと考えてみる。これといった妙案が浮かばず、もどかしい思いが込み上げてくる。何もできないなら、何もしないよりは、これをしてても意味があるのか?とたまに疑ってしまうこともあるけど、朝夕のご供養で『平和的解決の為の祈願文』を読んだり、地区の方々のために教会からの配布物をお届けしてはお話を聞かせて頂いたり、合間に家族の世話をしたりしてみようかという気持ちになる。遠い国の同じ地球の仲間に思いを馳せながら、11つ真心込めてやっていく中で、教会で取り組んでいる『ウクライナ募金』や、今年最後の取り組みとなる『アフリカヘ毛布を送る運動』や、夏に向けて『ゆめポッケ』に協力できる自分になろう!と思った。(T 50歳)