もともとは「なすべき患いないこと」で、お釈迦さまが生きておられた頃の仏教教団では里に住む比丘を「人間の比丘」と呼んだのに対して、森林で修行する比丘を「無事の比丘」と言っていたわ。これが時代とともに意味が変わり迷いや心の障りのないことを「無事」と言うようになったの。

佼成出版社「The Yakushin」1993年2月号・法華経日常語辞典より