支部壮年部員 U.さんよりメッセージです。

大家好(皆さんこんにちは)
2010年に開始したこのブログは今回でちょうど10回目になりました。
また中国に来て早いもので1年になり、今年も誕生日をこちらで
迎えることになりそうですが、病気やケガらしい病気もケガもなく
元気に頑張っています。
4月5日は清明節といって日本で言うお盆に当たりますが、
旧正月や国慶節と違い土日をはさんだ3連休しかありませんので、
日本と違いやや静かなお盆となります。

今回は清明節休みを利用して南京に行ってきました。
南京は中国最大の川である長江の下流にあり、
夏は酷暑の街としても知られています。
また、三国志の時代に呉の孫権が首都にしたのを始め、中華民国など数々の王朝の
首都が置かれていた事もあり、幾多の戦争の舞台にもなりました。
現在は江蘇省の省都として北京・上海間の新幹線が開通したことにより
交通の要所として更に重要度が上がっています。

20140512-西宮南1
長江大橋を渡る列車から長江を撮ってみました。
長江大橋は1968年に完成した自動車用、鉄道用の
2段橋で、以前は列車は連絡フェリーで
長江を渡っていました。

20140512-西宮南2
中国建国の父である孫文の陵墓である中山陵です。
交通整理が必要なほど多くの人が参拝に
訪れていました。孫文は今でも多くの中国人に
愛されているんですね。
この周辺には呉の孫権の陵墓や明の洪武帝の
陵墓や世界遺産の明孝陵もあります。

20140512-西宮南3
中華民国時代に政府が置かれていた総統府の建物です。ここで孫文や蒋介石といった政治家が政務を執っていました。現在は観光地として一般公開され、中山陵と同様に多くの人が訪れており入場に非常に時間がかかりました。

20140512-西宮南4
南京には古都らしく城壁の多くが残されています。
これは中華門という南京を代表する城門で要塞も
兼ねており東西・南北ともに100メートル以上はあり、
数千人の兵士を配置できる巨大な門です。

私が南京に行くと危ないと友人に非常に心配されますが、私にとって南京は
中国の故郷と勝手に決めているぐらいで、休みがあればたとえ1日だけでも
行きたいと思うほど非常に落ち着ける何度行っても飽きない街です。

それは私が日本人とあまり思われていない部分もあるのかも知れませんが、
私が住んでいる広東省と違い言葉が通じやすい、住環境や食事が非常に合う、
仕事やプライベートで何度も行っているので友人が多い、にあるのかなと思います。

ただ、過去の戦争の話は南京ではタブーで友人と歓談する時でもお互いに
その話が出そうになればすかさず他の話題に変えるのは暗黙の了解になっています。

そのような多少のぎこちなさはあるものの、あの忌まわしい過去を乗り越え、
受け入れてくれる南京の人々の温かさに改めて平和をしみじみとかみしめております。

今後も、中国での新たな発見をご紹介させて頂ければと思っておりますので、
宜しくお願い致します。

謝謝!下次再見(またお会いしましょう)!

                          合掌   H.U. In 南京