6月教会長メッセージ新緑鮮やかな五月から六月へと変わり、日増しに暑さを感じる日も多くなってまいりました。そして本部では大聖堂の改修落慶式も終わり、開祖記念館もオープンしていよいよ会員さんの団参が頻繁に始まる段階に入りました。私も開祖記念館を見学させていただき、大変感動いたしましたが、その中に「地方支部の発展」と題して神戸での布教について書かれている所があり、胸が熱くなりました。


「関西布教の草分け的な存在であった佐野元章(当時教団総務)は、自ら関西方面の布教を願い出、全財産を投げ打って芦屋市に拠点を定めた。収入はなく、生活は困窮を極めた。しかし、布教に没頭した結果、6年で約4,000世帯となった。云々・・・」あとは実際に行ってその目で確かめていただきたいと思います。
今月の『佼成』では、会長先生から「生涯、みな学生」とのご法話をいただいております。そこでは「当たり前のことのなかに不思議を感じ取り、すべての物事から謙虚に学ぶこと」と教えていただいておりますが、私たちは、単に学校での勉学のみならず、日常様々な現象の中から学ばせて頂こうとする謙虚さが大切といえましょう。
開祖さまも尋常小学校しか出ておられませんが、却ってそのお陰で色々な方や事柄から学ぶことができたという意味のことをおっしゃっておられました。松下幸之助さんが成功した理由は三つ、それは学歴がなかったこと、身体が弱かったこと、家が貧しかったこと、と言われていることと共通するように思います。
今月はこの謙虚さを忘れずに様々な現象、たくさんの方から学ばせていただくことを心において布教伝道を力強く展開させていただきましょう。
合掌