4月教会長さん【4月の教会長メッセージ】
先月は、教団創立77周年の記念日があり、法華経に込められた真の仏教精神を広める熱意と真心が大切と受け止めました。
また、地区での春の彼岸供養が行われたことで、まごころをお供えできて、沢山の功徳、感動を頂いた発表を聞かせて頂きました。
今月は、歴代の教会長、先輩幹部さんが築き上げて下さったおかげさまで、有難い教会になって、神戸教会発足六十五周年を迎えます。心から讃え、感謝させて頂く月です。


佼成4月号の会長法話は【未熟を自覚する】です。未熟であることを自分で意識しないとなかなか気が付かないものです。未熟だからと卑屈になるのではなく、怖勝順劣戒の心で、最高を目指していく姿勢が大事であると、一路向上をご指導下さっています。

「わかっている」という思い上がり・憍慢によって、自らの向上の目を摘んでしまいがちですが、そうならないために、素直になって可能性の扉を開くことを教えて頂き、悟りに向かってひたすら修行をするような謙虚な心で、地道な努めが必要であると思いました。新学年や、社会人になって、新たな出発となる4月に必要な心の有りようと道を示して頂きました。そして、「一見否定とも思える未熟さや愚かさの自覚が成熟を助ける飛躍台となる」と会長先生は心を救って下さいました。

『その自覚は「生かされている」という智慧とも相まって、人に対するやさしさや思いやりにつながり、そうして人と相和して暮らすことがほんとうの幸せの基にもなる』と幸せの基礎となるものは仲良く暮らすことだと改めて確認させて頂きました。

『伝教大師最澄は、「愚者のなかの最も愚かなる者」といって、(忘己利他)― 己を忘れて他を利する ― の志を打ち立てます。』私たちは、なかなかこの心境になれずにいますが、『愚かさを内に抱えながらそのまま「いのちいっぱい」生きるとき大きな花が開くのだと思います。』と春の暖かさに心開く、花まつりの季節にふさわしく、自己の内面を深く見つめるご指導を下さいました。新しい縁によって変化するその中で、心を育てて参りましょう。  合掌