ある夜、夫と第二次世界大戦のドキュメンタリー番組を観ていました。

目をそむけたくなる悲惨な映像の数々。胸が苦しくなると同時に、多くの人の命が理不尽に奪われていく事に怒りを感じました。「なんで人はこんな惨い事を繰り返すんやろうか!?ずっと変わってないやんか!」とテレビに向かって怒りをぶつけていました。

すると夫は「ひとつのパンのために皆で殴り合いの喧嘩をするからあかんねん。ひとつのパンを皆で分け合ったらええねん。一人一人の取り分は少なくなるけど皆優しい心になってええやん」と言いました。

夫の言葉にはっとさせられました。今も世界各地で起こっている侵略や内戦は、たったひとつのパンを独り占めしようとして、大勢の人が殴り合いの喧嘩をするのと同じくらい愚かな行為だと思いました。

私自身も、日々の暮らしの中で、つい自分の意見を押し付けたり、自分の思い通りにしようとしたり、人を批判的に見てしまう事があります。身近な人を思いやり、譲り合うことが、世界の平和に繋がっていくと教えて頂きます。まずは家庭の中から思いやりや譲り合いを実践していきたいと思います。

(スタッフK)