「聖壇のお役」

ご本尊「久遠実成大恩教主釈迦牟尼世尊」(くおんじつじょうだいおんきょうしゅしゃかむにせそん)の一番近いところで、ご供養をするときの儀式儀礼の尊いお役として、導師・脇導師(太鼓・鐘・木鉦)など大切な役割があります。

神戸教会73周年記念の日は湊川支部の健幸行の日で聖壇のお役を頂きました。病気をしてから聖壇のお役を降りていたのですが、Kさんから背中を押す熱いお言葉を頂きました。私は肺気胸を患い、少し動くだけでも息が切れてしまいます。「この状態ではとてもお役はできない。皆さんの足手まといになってしまう」しかし、「お役に立ちたい」という気持もある。その日から重苦しい心の格闘が数日続き、そんな私を見て妻も辛い顔をしていました。この苦しい気持ちから抜けるにはお前と「お役を受ける決意」をすること。と思いました。そして、そのことを支部壮年部長とKさんに伝えようと思いました。Kさんは泣かんばかりに喜んでくれました。順番で決まっている健幸行の11日は、父の月命日でもあり、無事聖壇のお役を終える事ができ本当に嬉しく思いました。皆さまありがとうございました。(I・Y)

主人は聖壇のお役は無理だと諦めていましたが、頑張って乗り越えてほしいという皆さんの願いを知り、主人の気持ちを聞いてみました。お役に立ちたい思いと体が思うように動かず迷惑をかけてしまうのではという思いとの葛藤があったと打ち明けてくれました。でも、神戸教会73周年の佳き日に一歩を踏み出してくれた主人は、本当によく頑張っているなあと思いました。亡き両親もご先祖さまも喜んでくれていると思います。何事も諦めてはいけないことを教えて頂いたサンガの温かさに感謝で一杯です。これからも主人と共に皆さまと菩薩道を歩んで参ります。(I・H)