11月教会長さん【11月の教会長メッセージ】
10月に開祖さま入寂会、日蓮聖人遠忌法要と行ってきた精一杯の精進のその先に、開祖さま生誕会をお迎えします。「なるべく暇がなくて、給料の安い、骨の折れるところへ奉公するように」と諭す父らの教えを受け16歳で上京された開祖さまが、いろんな出会いを通して立正佼成会を創立。以来人びとの幸せを願って、法を説きつづけられました。11月は、その開祖さまの遺徳と精神をかみしめる報恩感謝の月です。


今月の会長先生ご法話、「素直に受け入れる」として、自分の因縁としてすべてを受けること。そして、会長先生ご著書「こころの眼を開く」のはしがきにある《水の流るゝ如く》にありますように、何事もさらさらと受け止めることが自然と教えて下さっています。心が整うと身体も整います。

WCRP(世界宗教者平和会議)創設に至る前段階の重要な委員会で、委員長に推された際の開祖さまの心境から、謙虚さとは「仏さま、私は卑小にして足りないだらけの者ですが、どうか私を善きことにお使いください。お力を頂ければ、私にもやりとげることができましょう」という心なのではないかと、“させて頂く心”を教えて下さっています。開祖さまが後姿で示して下さり、世界で大きな役目を果たされたお徳が伝わってきます。

また、「厳しい現実やつらく悲しいできごとは、なかなか受け入れられないものですが、仏さまは、それぞれにふさわしい方法で説示してくださる。そのことがわかれば苦難に見舞われても、大役を任されてもそれらは、みな学びの機会ととらえ、前向きに受け入れられるでしょう」と、地域の役員の受け入れ方を示されました。そして、「素直な返事は、あれこれ考える小さな「自我」を超えた本来の仏性そのもの」とおっしゃっておられます。

出来る出来ないではなく、事の大小や軽重などの思いをもたず、明るく受けとめることが大切ですね。「ハイ」は「拝」・・・。「相手を理解する」気持ちをさらに推し進めれば「拝む」という心になると開祖さま教えて下さいます。開祖さまに対する報恩は、「はい、わかりました」と受けることではないでしょうか。信受して、心の器を大きくしていけるよう、素直な返事と仏性を磨き出していきましょう。   合掌