9月の教会長さん【9月の教会長メッセージ】
私は、つい先日、24名の中学生と一緒に広島の被爆者並びに大津島の人間魚雷(回天)戦没者の慰霊への旅に行って参りました。改めて、戦争の悲惨さを学ぶと同時に、いかに平和を保ち続けることが大切かを深く学ぶことができました。戦争は、正義の名の下に相手への敵意と怒りを生み出します。人、本来が持つ優しさを失わせてしまうのです。平和な未来を築いていくために、


大人も子どもも悲しい過去から目を背けずに、しっかりと教訓を学び、絶対非戦の誓いを立てることはとても大切です。神戸教会では、沖縄の高校生の翼は八年間続いています。参加者一同、広島の中学生の平和学習を一年でも多く続けて行くことを誓い合いました。
時あたかも、米国のオバマ大統領が「核のない世界を目指そう」という画期的なメッセージをプラハにて発表しました。これまでは、きれいごととみなされていた核廃絶の運動が、一挙に現実味を帯び始めました。私たち会員は、開祖さまの揺るぎのない信念の元、核廃絶を祈り続けて参りました。「時、来たれり」と心が打ち震える思いがしたのは私だけではないでしょう。核兵器を唯一使用した米国と、唯一使用された日本が、心を一にして真剣に世界に訴え続ければ、必ず核のない世界は実現していくと思います。2009年は、人類史上、画期的な転換年、変化の年として位置づけられていくのではないでしょうか。私たちも真剣に祈り続け一人ひとりの心に平和の灯をともす布教伝道に励みたいと思います。
今月の佼成で、会長先生は「蓮の花のように」と題し、泥中に大輪の花を咲かせる蓮のように、苦を体験することで人間は大きく成長し、本当の喜びや感謝が生まれてくること、苦しみや悲しみ、不都合なできごとも、自分に大切なことを教えてくださる仏さまの説法ととらえると、どれもがありがたい人生の糧になること、ぬくもりと明るさで人さまと接し、さわやかさで周りに心地よい風をおくるいきかたを心がけることの大切さをお説きくださっています。
戦争も人と人との争いも、怒りや相手を責める気持ちから生じます。怒りや憎しみではなく、ぬくもり、優しさを保ち続けるために、あらゆるできごとを仏さまからのありがたいプレゼントとして受け止め、栄養にして、自分の素敵な蓮の花が咲くことを想いながら毎日笑顔で精進させて頂きましょう。   合掌