今回、長男が近畿支教区のトップリーダー教育に行かせていただきました。

お話を受けた時、主人の転勤が多くなることが決まっていて、来春から主人の両親と同居することが決まっています。新しく通う学校は生徒数が今通っているところの倍以上で、今まで転校を知らない長男は、内弁慶な性格なのでちゃんと友達ができるのか不安になるだろうと思っていたところ、今回のお話をいただいたので、これは長男のためになると思いました。

息子は、初対面の人が多く慣れないところでのお泊まり、勉強があるのでとても嫌がりました。

支部長さんや主任さんに何回もお手取りに来て頂き、行くことの意義を聞かせてもらっても首を縦に振りません。

そんな時、長期不在していた主人が帰って来て、三人で話し合いました。本人は、主人に擁護してもらえると思っていたようですが、主人は私と同じ考えで、「行って来なさい」との一言でした。主人の言うことは絶対の我が家なのでシブシブ参加。そんな気持ちからのスタートなので、家を出る足取りも重そうでした。初回が終わり迎えに行くと、お友達ができたようで笑顔で、「楽しかった」と話してくれました。

期間が少し空いてお泊まりの繰り返しだったので、毎回毎回行くときの長男の顔は曇っていて、「帰りたい」「行きたくない」と言うので、どうにかこの場から逃げたいというのが伝わってきました。毎回のことなので、「こんなに嫌なら辞めさせたら良かったかな」と長男に対して甘い気持ちがでてきたり、「いい加減にしなさい」と怒りたい気持ちがでてきたりと、私自身が揺れていたことが、長男の気持ちを揺るがせていたのかなと、今思い返したら反省すべきところだったと思います。

ゆめポッケの発送式のご供養時に、鐘のお役をさせて頂きました。本人の了承を得ずに、私が勝手に受けましたが、第一声こそ嫌がっていたものの、他の三役さんのお友達の顔がわかると安心したようでした。お泊まり会では、私や弟達と一緒にいるよりも、仲良く過ごしていました。その姿を見て、だんだんと親兄弟と一緒に過ごすよりお友達がよくなっていくのだなと感じ、子どもの成長を間近で見ることができました。

ご供養の鐘の音は本人の持っている音が正直に出ると聞いていました。どんな音を聞かせてもらえるのかなと思っていたら、幼い頃のままの優しい柔らかい音でした。だんだん年頃になり、私には学校や友達のこと、自分のことを話さなくなり、どう思っているのか感じとるのが難しくなってきました。でも、鐘の音を聞き、お役をしている姿を見て、この子の持っているものは変わらずにちゃんと成長しているのだなと思い、とてもうれしくなりました。

小さいころから、4人の弟や妹の兄として、面倒を率先してみてくれていていました。体も大きくなり、物事を判断する力、実行する力もだんだんついてきて、とても頼りがいのある少年に育ちました。今では、長期不在している主人に代わって、ミニパパとして活躍してくれています。

トップリーダー教育のことを本人がどう感じたかわかりませんが、きっといい経験になると信じて送り出しました。いろんな方に関わっていただいて、感謝しています。また一回り成長してくれたらと願っています。