彼岸会1

今年の春の彼岸会は、野上教会長さんの初の試みとして、会員宅のご宝前で、地区の会員さんに参拝していただいて行われることになりました。日野地区は私宅で行っていただき、これまでの法座所での彼岸会とは違った雰囲気でした。飯田支部長さんお導師の下、ご先祖へのご供養、お戒名のお読み上げをしていただき、これまでとは違った感動を覚えました。中でも、お説法でk・S青年女子部員さんが、これまでの病気で悩み抜いた頃のことを絞り出すような声で訴えられ、今あるのは支部長さん始め、皆さんに関わっていただいたお陰です、と感謝を述べられていました。少し、そのお説法を紹介させていただきます。

彼岸会2説法(K・S青年女子部員)
 私は、16歳の時から思春期の神経の病気を患いました。その当時は、何もかも投げやりになってしまい、「もうどうでもいいや」そんな気持ちから、リストカットを繰り返していました。その時、支部長さんや主任さん、主任さんの旦那さんが駆けつけてくださり、病院に連れて行ってくださいました。何度も何度も入退院を繰り返し、私の青春はそうやって過ぎていきました。12年後の今、体調は少しずつ良くなり、今まさに送れなかった青春を送っています。私には辛いとき、苦しいとき、泣き続けているとき、いつも支え励ましてくださる恩師がいます。もう10年以上支えてくださっています。先生は私にいつもおっしゃってくださいます。「人は誰かに迷惑をかけて生きているんだ。だから、あなたも私に迷惑をかけていいんですよ」と。本当に支えられています。大切な方です。私は12年間、病気で苦しく辛い日々を送ってきました。その中で、命の尊さ、命の大切さを感じ、両親の支え、周りの人の支えで私は今、ここにいます。これからは、体調の良いときは、どなたかのお役に立てればいいな、と。そして佼成会で出来る限り体を動かし、仏さまに見守っていただきたいと思います。ありがとうございました。

彼岸会3

感動的なそのお説法の様子をカメラに収めようとした時、彼女の後ろに、北神支部創立当初の会員であり、生きていれば120歳の父の遺影の額縁があり、それが同じ画面に入り、時代の変遷を感じました。開祖さまの教えがこうして脈々と後世まで伝わっていくのだと改めて思いを深くし、立正佼成会を創立してくださった意義を かみしめることができました。 合掌 亀井良公