支部壮年部員 U.さんよりメッセージです。 大家、好久不見了(皆さん、お久しぶりです)! 2010年に開始したメッセージは、おかげさまで20回目を迎えました。 ここまで多くご紹介させて頂けた事を感謝するとともに、 今後も宜しくお願い致します。 これは私事になりますが、中国で英語を教えているアメリカ人の友人が、 わが支部の新春の集いが開催された今年の2月に神戸に遊びに来られたので、 折角の機会と思い 「宗教団体の他に平和活動も行なっている団体の新年会が あるけど一緒に行ってみない?」 と誘ってみたら、 「自分も仏教や平和活動に興味があるのでぜひ行ってみたい」 と快諾を頂きました。 幸いに小生より英語が堪能な会員さんがいた事もあり、彼も積極的に交流して 最後は炭坑節を一緒に踊り、地区主任さんとは日本の母親同然に 意気投合していました。 それを見て宗教団体を怖がらずに正直に気持ちを伝えたら必ず相手に通じる事、 草の根ながら国際交流に貢献している自分に気づかせて頂きました。 20回目の節目の今回は、小生が天津に赴任中に学生時代に訪れた以来、 20年以上ぶりに訪れた中華人民共和国の首都である北京(ペイチン)を ご紹介致します。 北京は万里の長城(ワンリーチャンチョン)への玄関口としても 知られていますが、これは漢民族と異民族の戦いの歴史であった事を 意味しており、漢民族だけでなく万里の長城を超えて侵攻した満洲族や モンゴル族などの異民族もここに首都を置きました。 そのため、満洲族の金王朝では燕京、モンゴルの元王朝では大都などと 名前を変えながら首都を置き、漢民族の明王朝の時代に北京となりました。 その後、南京に首都が置かれた中華民国では北平に改称されましたが、 首都に返り咲いた中華人民共和国で再び北京に改称され現在に至っています。 2008年に夏季オリンピック、2022年に冬季オリンピックが開催されました。 これは知る人ぞ知るですが、三国志の英雄である劉備、関羽、張飛が挙兵をした 涿州(チュオチョウ)は北京の南郊にあり、現在は北京のベッドタウンに なっております。北京といえばこれですよね。 天安門(ティエンアンメン)です。 天安門は日本で言う皇居に当たる 故宮の南門でした。 ちなみに北門は地安門と呼ばれて いましたが、こちらは現存しておらず 地名だけが残されております。
天安門を南に行くと、北京を代表する 繁華街の一つである前門大街(チェン メンタージエ)があります。以前は 下町の繁華街でしたが、2008年の オリンピックの時に再開発が行われ 清王朝末期の風情を再現したレトロな 歩行者天国に生まれ変わりました。 路面電車が走ると更に趣を感じます。
万里の長城にも行ってみました。 紀元前の秦の時代に建設され、最長で 6,000km以上に及びます。 その後荒廃と修復を繰り返し、現在の 長城の多くは明王朝時代のものです。 写真は北京郊外にある八達嶺(パータ ーリン)で観光地にもなっています。 これを超えてくる異民族のパワーと 執念に脱帽します。 学生時代に訪れた当時の北京は築100年以上の家屋がそのまま使われている 古い街という印象でしたが、その後の経済発展やオリンピックに向けた 再開発が行われた影響で、小生の記憶のままなのは天安門の周りぐらいで すっかり変わってしまったという印象を受けました。 ただ、前門大街みたいに昔の街並みを再現させる所は、時代の流れに 合わせ変化しながらも守るべき伝統をしっかり守る北京人の強さを 垣間見させて頂きました。 今後も中国での新たな発見をご紹介させて頂ければと思っておりますので、 宜しくお願い致します。 謝謝!下次再見(またお会いしましょう)! 合掌 H.U.