私の21才の時でしたが、昭和32年9月10日、脇祖さまの御遷化があり、
15日、脇祖さまの本葬に参加させていただきました。
全信者の深い悲しみのうち、立正佼成会会葬が本部拝殿にて行われました。
無数の明かりが灯され、しめやかに読経の声が流れ、開祖さまが、静かに
歎徳文を読み上げられました。この日、全国から馳せ参じた会員さんの数は、
実に25万人。本部南側の広場に設けられた数十の香炉からは、香煙がもうもうと
立ち上がり、今でも昨日のことのように思い出されます。
本当に参加させて頂いてありがたかったです。

青年部の責任者が妙佼先生(脇祖さま)からお米を頂いて部員に一握りづつ
分けて下さったこと。
19才の時、ご本部の放送室に入れて頂いたこと。
式典のお役のおけいこをご本部でさせていただいたこと。
上筒井に神戸教会ができた時の落成式には、開祖さまと妙佼先生が
お越しになり、お餅をまかれたこと。
などなど、慈悲の数々が思い出されます。

私は虚弱児で、小学生の時は、養護学校に入り、風邪でよく休んでいて、
中学生の頃に佼成会に入会しました。教会の近くに住んでおりましたので、
病気を治すために、毎日お参りし、布教活動、手取り(佼成会の教えを
生活に生かし、喜びある生き方が出来るようにはたらきかけること)と
頑張りました。毎日曜日、朝、王子動物園の清掃、交番所のお花を入れたり、
灘駅のトイレの清掃など8年間続けました。
道場では、生花の稽古もしていました。

現在、主人は亡くなりましたが、子供4人、孫7人、曾孫1人と
仲良く暮らしております。
開祖さまの、「まず、人さま」と自分のことをおいてされてきた
すばらしいお姿を尊敬しています。開祖さまのような笑顔、「まず、人さま」を
めざして、目の前の困った方に何かさせていただこうと日々仏になる修行
しています。
開祖さまを慈父として、脇祖さまを慈母として崇め、ご先祖様・親兄弟に
感謝しつつ、自分の今出来ることとして、組長のお役と文書布教、
ゆずりは(70歳以上の方の集まり)のスタッフ、また、住んでいる近辺の
掃除奉仕を出来る限り行い、報恩感謝の誠を捧げるありがたい毎日です。
                合掌  柳生(73歳)

柳生さんは、昭和25年3月6日に入会され、神戸教会はその年の
4月11日に落成式を行い、来年60周年を迎えます。
神戸教会の歴史と共にこつこつと歩まれて来られた後ろ姿は、
私に大きな希望を与えてくださいました。
これからも、その後ろ姿から学んでいきます。
                合掌  ブログ担当 M 

法輪讃歌
60年の歴史が刻まれた法輪賛歌。
懐かしそうに見ておられました…。

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