私は20代前半に海外協力青年隊として新興国の支援に携わりたいと考えたことがあります。

24年前に起きた阪神淡路大震災では、被災者の一人として多くの方に助けて頂き、少しでも恩返しをしたいという思いが重なり、実際にアフリカのエチオピアで毛布の配布ボランティア隊として参加させてもらいました。

現地を訪れてみると、日中の気温は35度を超え、夜は10度を下回る過酷な環境下で、毛布は直射日光から身を守り、寒さをしのぐ役割ばかりだけではなく、人々に生きていく希望を与え、心の支えになっていることを実感しました。

私は恵まれた境遇の中で暮らしていますが、その一方で、死ぬほどの苦しみの中におかれても、一生懸命に生きようと努力している人達がいることを決して忘れてはならないと思いました。この経験を通して、一人でも多くの人たちに毛布を届けたいと思い、10年間継続して家族をはじめ職場の人、友人や知人にご協力をお願いしています。

今年、我が家で地区の方と共に毛布にメッセージをつけさせてもらいました。参加して下さった方が、「毛布が無事に届きますよう心を込めてつけさせてもらい有り難かったです。」、「家族を思うような気持ちでつけました。」と、話して下さいました。私は毛布をおくる運動に関わって下さるお一人おひとりが、アフリカの人達の幸せを祈り、その祈りが世界を一つにつないでいることに気づかせてもらい、心が温かくなりました。

今年、お陰さまで地区からは15枚の毛布をおくることができました。今後もアフリカで毛布を待っている人達に心を寄せ、貧困に苦しむ人たち皆さんに毛布が行き渡るよう、積極的に活動の意義を伝えてまいります。         合掌(I・Hより)