教会長さん【1月の教会長メッセージ】
あけましておめでとうございます。今年は教会発足七十周年にむけてホップ、ステップ、ジャンプのホップの年で大きな一歩を踏み出します。感謝の心で、導き手どり、法座と基本信行を大事にしていきましょう。新年の会長法話では「地道に淡々と」大自然に学ぶご指導を頂きました。「一年の計は元旦にあり」と、今年はこのような一年にしようと期すれば気持ちが引き締まり、さわやかに一年のスタートをきることができます。


誓願に対して、成果に重きを置く心は達成感を見ていきますが、努力の積み重ねを見ていくと成長感があじわえます。「元旦の雪といへども卸さねば」(広中白骨)
の句が示すように、どのようなときでもなすべきことをていねいに行う。地道に淡々とやっていく。なにごとも急がず息まず、循々と行っていくなかに人としての成長がある。「ゆっくりとゆっくりと柿干柿に」(岩崎俊)は、いつどこで変化するのかわかりませんが、気がつくと渋みが甘みになりますね。

そして、「天地の和して一輪福寿草 さくやこの花幾代経るとも」(二宮尊徳)目に見えない土の中で時を淡々と過ごし、真理のはたらきが和するとき、花はおのずから開く。と、ここにも地道に淡々と生きる大切さを会長先生は教えて下さいました。

真理がわかって、サンガと共に高い志を具体的に立てられるといいですね。着実になすべきことをなすように生きる事が出来れば、心穏やかでいられ、人間としての向上も期待できそうです。道元禅師は「仏道を学ぶのに才能は必要ありません。志を発して自分の分に随って学道に努めれば、必ず仏法を得ることができます」といいきっています。そこには「欣求(喜んで仏の道を願い求める)の志の切なるべき」という心があってのことと思います。
つねに、繰り返し求める気持ちや、長続きするための「切実な志」が大切で、一喜一憂しない余裕が生まれ、落ち着きのある淡々とした生き方にもつながるはずです。

毎年精進くじが神戸教会で配られ、そこから目標を決められる方も居られますが、身近にできることを、できれば目立たぬように淡々と実践していき、年の終わりには「良い一年だった」と思える日々を過ごして参りましょう。   合掌