日々ありがとうございます。
猛暑日が続いております。体調に気を付けて、心身ともにこの暑さを乗り切っていきましょう。どうぞよろしくお願いいたします。
先月は盂蘭盆会法要式典を教会集合で開催し、新盆を迎えられたご先祖さまをはじめ多くのご先祖さまの御供養をまごころでさせていただき、開祖さまより「先祖供養は未来供養」「人さまに尽くす生き方が 最高の先祖供養」のご法話を皆さまとともにかみしめさせていただきました。
今月の会長先生のご法話は「ただ『ほめる』だけ」です。「人育ての基本となるのは『ほめること』、『ほめる』とは相手の仏性を信じること、そして、相手の仏性をとことん信じて拝む姿勢が大切」とご指導くださっております。
教育専門家の森信三先生と平澤興先生が共通して「人育ての基本となるのは『ほめること』だ」と伝えています。「あなたは、あなた自身が知らないところの数倍のかくれた素晴らしいものを心の中にもっておる。自信をもって堂々とおやりなさい」というほめ言葉が人を育てるうえでの仏性の自覚を促すことにつながっていることを教えていただきます。
また、自らの心が素直でないと、相手をほんとうにほめることはできないとご指導くださっております。それは、お相手から聞かせていただいたお話から、私が何を功徳として頂戴できたかを伝えることが、その方をほめ称えることで、自他の仏性を信じて拝みきれることにつながるのです。
23歳で新任として赴任した小学校の校長室の正面に、古くて大きな額がありました。それが「やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」(山本五十六)でした。数十年前のことだけどはっきりとその光景を覚えています。思い出すと、胸が熱くなります。心新たに、仏さまからほめていただけるような精進をしてまいりたいと思います。
今月は、戦争犠牲者慰霊・平和祈願の月です。終戦80年の節目の年に当たり、戦没者の慰霊とともに現在も続いている世界各地の争いの平和的解決を願い、一人ひとりが有り難い命をいただいていることに感謝して、日々「ただ『ほめる』」実践をしながら「斉家」「継承」「育成」をめざして慈悲と思いやりの心で布教精進させていただきましょう。どうぞよろしくお願い申し上げます。
合 掌
教会長 西 村 季 代 子