ちょうど今、アメリカ合衆国ワシントンD・Cのポトマック河畔では、3月20日より「全米桜まつり」が盛大に開催されています。この「桜まつり」は毎年開催されて、観光客で大変なにぎわいを見せます。

 今年は、いつもの年より規模を拡大して、東日本大震災からの復興をアピールした関連行事も行なわれるそうです。

 このポトマックの桜は、100年前 1912年(明治45年)3月27日に、当時の東京市長が、日米友好のシンボルとして、ワシントンに贈った桜(ソメイヨシノ)約3千本を植樹したのが始まりです。
ポトマックの桜① 伊丹支部

 実は、この桜の苗木(害虫に強い)の台木が育てられたのが、伊丹市なのです。市内の東野地区は、果樹植木生産農家が多く、接ぎ木の技術が高く評価されていました。この伊丹産の桜が、100年前に海を渡り、アメリカとの友好の懸け橋となり、今も美しい花を咲かせていることを思うと、伊丹市の大きな誇りです。

 また、10年前の寄贈90周年には、ワシントンの桜の苗木が里帰りし、市内瑞ケ池(ずがいけ)公園に植樹されました。

ポトマックの桜② 伊丹支部 

それに、市内では桜寄贈100周年を祝い、様々なイベントが催されています。このポトマックの桜と伊丹市に、この様な深いかかわりがあったと思うととても感動してしまいます。

 そして、100周年を通して、日米の友好が進むこと、また伊丹市東野地区の苗木づくりの歴史と技術を多くの人が知ってもらえるならば、幸いに思います。
 
合   掌