西日本豪雨により、200人を超える尊い命が失われました。ご冥福をお祈り申し上げます。

今から1ヶ月前の6月18日7時58分。大阪北部地震がありました。「ゴー」という音と携帯の警報が同時に鳴りました。今は大阪に住んでいる私は、突き上げるような激しい揺れで、咄嗟に4歳の孫を抱きかかえ、テーブルの下へ避難しました。

「ばぁば、ヒナンクンレン?」と聞いてくる孫に「本物やで。大丈夫。大丈夫」と肩をとんとんしました。

強い余震来るかもしれないと、半日テーブルの下で過ごしました。勝手口への通路は落下した食器や、電子レンジ等々で塞がれていました。あの阪神・淡路大震災が脳裏を過ぎりました。

神戸で1人暮らしをしている母は大丈夫だろうか?中学1年生の孫は通学途中のバス。すぐに電話をしたのですが、連絡が取れませんでした。しばらくして母の近所に住む叔母から「お母ちゃん、無事やからね」と連絡があり一安心。中学1年生の孫も「電車が止まって、二駅歩いて学校へ行った」と公衆電話から連絡がありました。同級生のお父さんの車で4時間かけて帰ってきました。(お昼ごはんも頂いたそうです)

主人は倒れた飾り棚や食器棚を元に戻すと、地域のコミュニティセンターへ急ぎました。家が壊れたり、1人暮らしで余震が不安な方など38名が避難しておられるそうです。自主防災会の会議に月2~3回出かける主人に「そんなに話し合うことがあるの?」と思っていた浅はかな私でした。

あれから一ヶ月、主人は連絡係がいるからと、毎日避難所へ通っています。炊き出しの段取りやスマートフォンやパソコンが使えない高齢の方向けのお知らせを掲示板に張り出したりと、自主防災会のメンバーと連携を取り『備えあれば憂いなし』を実践出来たようでした。

神戸教会では阪神・淡路大震災の経験を活かし、毎月17日に安否確認を実施しています。この地震の日も、西日本豪雨の日も実施されました。確認をする側も、される側んも大きな意味があると思いました。「大丈夫だった?」「怪我は無かった?」「片付けは無理しないでね。身体を大事にしてね」という安否確認の電話がどれだけ有難く、力になったでしょうか。声をかける、心をかけるということ、一人一人に寄り添うということ、人と人とが繋がるということの大事さを深く感じました。

今、神戸教会で展開されているA(安心)・K(絆)・T(太陽)プロジェクトの一層の充実を願っています。【60代・Y】