朝顔1

先週の日曜日、S君の十歳の誕生日でした。おめでとうを言いに行くとお留守でした。ほんの少しの手作りお菓子を玄関に提げて帰って来ました。その日、また翌日も何も連絡がありません。心配になり、その次の日に訪ねて行くと、しばらく前からS君の体調が悪く、病院探しに奔走していたとのことだった。
原因不明の栄養失調。
S君のママは一度家庭教育に来たことがある未会員さん。
「双子だったが、先に出てきたS君は無事でもう一人の赤ちゃんは亡くなっていたことを知り、その子に寄り添うようにご供養してあげるといい」と支部長さんから教えて頂いた。

毎月『佼成』は受け取ってくれてはいるが、なかなかご供養の話まではできない私に、支部長さんは、時期が来るまでは、私のところでご供養する。
友達には「亡くなった赤ちゃんに何かお供えしてあげて」と伝えるようご指導を下さった。

後日そのように友達に伝えると、「亡くなった子のこと、そんなふうに思ってやったことなんてなかった…」とハッとした様子だった。

それから、我が息子にS君の話をすると、息子はすぐさま、「僕、Sくんに手紙を書く!」と言い、「早く良くなってね。」というメッセージをSくんに伝えに行ってくれた。

普段は手がかかることばかりの長男がこんなに優しい、しかも即行動しようとする心があることがとても嬉しかった。Sくんは「前より少し元気になったよ」と返事をくれ、これからもSくんとSくんの亡くなった兄弟を思いつつ、Sくんのママの心に寄り添っていこうと思った。(45歳主婦T.S)