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この度2月4日から8日まで
近畿支教区第六回カンボジア平和使節団の一員として
奈良教会長を団長して、総勢20名でカンボジアに行かせて頂きました。

今は乾季で気温は約30度あります。
日本の真冬から真夏に行ったようで非常に暑かったです。
しかし湿気が少ない為に木陰に行くと涼しく感じました。

2月5日はカンボジア立正佼成会青年部の皆さんと合同で
トゥールス・レイン刑務所跡の見学と慰霊供養をさせて頂き
又ポル・ポト時代の体験者のお話も聞かせてもらいました。
午後からはキリングフィールド合同慰霊塔でカンボジアのお僧さんと
合同で慰霊供養をさせて頂きました。
キリングフィールドとは、ポル・ポト時代の処刑場で
慰霊塔の中には沢山の頭蓋骨が奉納されていました。

ポル・ポト時代には有識者と見なされる人
先生、警察官、お僧さん、役所の人又は眼鏡をかけているだけで
皆、罪人として刑務所に入れられ拷問や虐待を受けた後
キリングフィールドで処刑されたそうです。処刑方法が非常に残虐で
鍬や鉄棒、丸太などでなぶり殺しか、鎌で首をかき切ったりと
筆舌につくし難い残忍さだったと言う事です。
ポル・ポト時代3年8月の間に約200万人が処刑されたと言われています。
また都市部人達は田舎の農村に連れて行かれ、食事も満足に与えられずに
強制労働させられた為に体が衰弱し、働けなくなったら殺されたり
病気で亡くなり、約100万人が亡くなられたのではないかと言われています。

戦争とは本当に恐ろしく、悲しいものです。
事故で親を亡くした子供、貧困や色々な事情で家庭崩壊した
子供達を引き取って約25人ほどで共同生活をしながら学校に通ってるそうです。
所長さんは日本人のメアス博子さんで、共同生活に必要な事
掃除・洗濯・食事の準備や後片付けは自分達で出来るように時間をかけて
教え続けているそうです。また、希望をもって今の自分に感謝の心を忘れずに
協力して生きると言う考えを教えているそうです。
そのせいか部屋や炊事場の掃除、後片付けもキレイに出来ていました。
非常に素晴らしいな~と思いました。15年あるいは20年後が楽しみです。

戦争は人の命を奪うだけではなく
物を壊し自然を破壊して後々まで大きな災難を残しました。
絶対に戦争を起こしてはなりません、そのためには自らの心に
平和の砦を築くことです、そして会長先生が教えてくださっているように
全てを否定せず、肯定的に見る仏さまの物の見方が大事かな、と思います。
先ずは自ら、明るく、優しく、温かくなれるよう努力し精進する事を
お誓いいたします。この度のお手配、誠にありがとうございました。

田畑 享司郎

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