― 会長先生のご法話「生きがいの発見」より学ぶ ―

 
 私の生きがいって何かしら?
子育ても終わり、長年勤めていた仕事もやめて、専業主婦となったKさんは、自分の生きがいの答えが見つからず、暗い表情で輪読会に参加されました。
17名の参加者の中に、導きの親である姉のHさんの顔もみえます。

Hさんの発表
 自分が一番苦しく死をも考えていた時、同じアパートに住むAさんにより、佼成会のご縁を頂きました。Aさんは、4畳半一間に子供5人を含む7人で暮らしているとても裕福とはいえない方でしたが、自分の家庭を放っておいてでもHさんを苦から救い出すため、時には厳しく実の親以上に尽くしてくださいました。その方のお陰さまで今の幸せを頂いています。苦が起こっても教えのお陰さまで、自分が変わる(自分を見つめなおす)ことによって、苦が苦でなくなることを学ばせて頂きました。自分も、Aさんのようなご縁にならせて頂けるよう、多くの方を導かせていただきました。妹にたいしても幸せになってほしい一心でご縁につながせて頂きました。手どった方たちが幸せになって頂くことが私の“生きがい”です。

Kさんの発表
 姉の思いを聞かせて頂きながら、姉からのご縁により今の幸せを頂いていることに改めて気付かせて頂きました。姉に対しても、家族に対しても、‘してくれてあたりまえ’と思っていた自分の我の強さを解らせて頂きました。姉や家族に対して感謝させて頂きます。わたしも、このありがたい教えをいろいろな方にお伝えさせていただくことを“生きがい”とさせて頂きます。

<Kさんは、とても聞き上手な方です。それを生かして出会う方のお話をよく聞かせてもらって、そこから、お導きにつながればいいですね。>

 明るい表情になって、帰って行かれるKさんと、やさしく見つめるHさんの瞳が印象に残った輪読会でした。           合掌

ご法話の中の‘読書のすすめ’より、支部の中から
   私の心に残った『本』を紹介します。

* 『星の王子さま』 サン=テグジュペリ著
     生きる意味を問いかける永遠の名作
      子供だけでなく大人も読む価値あり
      挿絵にも癒されます

* 『あかね空』 山本一力著(第126回直木賞受賞作品)
     傑作人情時代小説、涙なくしては読めません