6月28日インターネット中継による「壮年(ダーナ)総会」に参加させていただきました。壮年本部長の光祥さまが最後のごあいさつの中で、フランスの作家アルベール・カミュの小説『ペスト』の中で医師リウーが言った”際限なく続く敗北”という言葉を紹介されました。この言葉を私たち立正佼成会員に当てはめ「現実に人を救い、世を立て直すという創立の精神、そのものが際限なく続く敗北なのかもしれません。私たちは一人でも多くの人さまの幸せを求めて努力しながらも時々感じられるささやかな幸せや、人の温かさに触れられる喜びによって歩んでいるのかもしれない」との言葉が強く心に残りました。

お導きやお手取りで、自分が期待するお返事を頂けなかったり、「何しに来たの」という眼差しで相手にされていないなあと感じるような挫折感を味わいながらも、相手の立場に立って顧みるとそれぞれの事情があること。私自身の相手に接する姿が、心構えがどうだったのか。自分中心の思いだったと反省を重ねて、また挑む。あるいはまた、温かいお声掛けや、こころよく共にお手取りに歩いて下さり、道場当番や壮年部活動のお役などを受けて行じてくださる方々に喜びと感謝の思いを抱き心を磨きあえる仲間とのつながりを感じると、喜びをもってまた前へ進む気持ちになれる。そんな日々を言い表してくださっているように感じました。

今のコロナ禍においては、電話やメールを利用しての壮年さんへのお声掛け。地域や職場などではその場が自分磨きの修行道場と心得、やさしく、明るく、温かくの心で人さまと接し、善き仲間づくりに努めてまいりたいと思います。

合掌(60代・Hさん)