2017.01 70代 女性 「主人を大切に」

信仰心の厚い両親のもと、四女として生まれ信仰二代目です。母から「切れば血が出る教え。徳を積む実践。心を変える実践」と教えてもらいました。母に手を取られ、本部へ通い、幼い私の心にも佼成会は凄い所という思いが育ちました。昭和39年に神戸へ嫁ぎ、主人と姑は先祖供養に大賛成で、家族に囲まれ幸せでした。

ある日、消費者金融が取り立てに来て、主人を問い詰め、賭けマージャンで負けた借金と知り、大喧嘩になりました。私の口汚い罵りにも主人は黙っているだけでした。
支部長さんは「ご主人を大切にしているの?自分の事しか考えていないでしょう?人さまのことを思えることが大切よ。あなたの心が大事。お導き、財施をしてごらん。必ず救われますよ」と言って下さいました。私の心が大事なんて納得できず不満でした。返済のめどが立たず、私が姑や兄に泣きつき、払って頂きました。ところが主人は次々と借りまくり、その度に主人は「絶対に止める」と言います。「主人を大切に」の言葉はどこへやら、大喧嘩です。子供と実家へ帰ろうと思うと子供が熱を出して帰れず、また姑や兄に泣きつくという繰り返しでした。

道で逢ったAさんに声を掛けると、ご主人がギャンブルで借金だらけ。Aさんは困り果てていました。導きをしてふれ合う中、Aさんは自分の親に借金を払ってもらい、ご主人に不満タラタラで、ご主人はうつむいて黙ったままでした。私の姿をそのまま見せられたようで、恥ずかしくなりました。
ある日、主人から借金があると打ち明けられ、Aさんのお陰さまで私は黙って聞く事ができました。私が怒らないことに主人はびっくりし「迷惑かけた」と真剣に謝りました。私は「ありがとう」と主人の仏性を拝む事が出来ました。主人の頬に涙がポロポロこぼれました。借金という結果にとらわれ、これから先の生活がよぎり、自分の事しか考えず、後始末ばかりさせてと恨んでいました。いつも姑に頼って、自立出来ていない私に気が付きました。本当に愚かで無知でした。やっと主人に寄り添う事ができたのです。
主人はきっぱり賭け事を止めました。「我を捨て、相手の仏性を拝み、温かいふれあいが大切」と学びました。主人はぴかぴかの菩薩さまでした。

娘、息子の成長を見届け、主人が他界。教えが身に沁み、沢山の方を導き、育てる事ができました。今の私があるのは、サンガのみなさま、実家の両親、姑、兄たち、み仏さま、開祖さま、会長先生のおかげさま。人間らしい人間にならせて頂き、誠にありがとございました。明るく、優しく、温かく、世界平和を念じ、この身をつかわさせて頂きます。