2014.09  60代 女性 「苦があるお陰さま」

H23年支部会計のお役を頂きました。「お役を通してより深く夫婦関係を深めてほしい」と原前教会長さんの願いを支部長さんより伝えられ、仕事をしながらできるお役ではない、私に出来るのかと不安な気持ち一杯でお受けしました。事務経験のない私は何回計算しても合わない、気持ちが焦り「何故、お役を受けたのか」と後悔していました。夜10時まで仕事をする中でのお役は厳しく、休みたい、休めば明日が大変と無我夢中で一年が過ぎ、総務部長さんに心を聞いて頂き、前向きに取り組めて、やっと事務の流れが理解でき、スムーズにできるようになりました。

私は24歳の時に何度も導きに来て頂き、主人が祀るだけならと言ってくれ入会しました。宗教は心が弱い人がするもの、大変なところに入ってしまったと思っていた私は、法座に誘われても居留守を使いお誘いを断っていました。でも、少し興味もあったので法座に参加しました。「嫌いな人でも好きになれますか」と尋ねると「なれます」と言って頂き、また「ただでは給料は頂けない」と言われたことが参拝のきっかけでした。

主人が物足りなく好きになれませんでした。主人は55歳の頃から、体調を崩し仕事が出来なくなり、お酒の量も増え大きな声を出したり暴れたりと手が付けられない日が続きました。「おまえを殺して俺も死ぬ」と暴力を振るわれましたが、娘に助けられ警察を呼びました。病院に連れて行ってもらい、主人は脳を手術した時の後遺症で感情をコントロールできない状態と分かりました。

娘は、暴力を受けたことで「父親として受け入れられない、時間が欲しい」と言っていました。支部長さんからは、「教会へ来なくていいから、ご主人の側にいてあげて下さい」というご指導でした。優しい心になれず、ご指導を守ることが出来ませんでした。その後、主人の体調もだんだん悪くなり、娘へ「逢いに行ってあげて」と言っても「わかった」とは言うものの、行ってもらえない状態でした。特別養護老人ホームへ入所の手配となり、退院の時、娘に一緒に行ってほしいとお願いし、3年ぶりに逢えました。娘は変わり果てた父親の姿にびっくりし、それからは仕事帰りに寄って、看病してくれるようになりました。主人は右足を切断しないと危険な状態となり、娘に相談すると「切断することで痛みから解放されるんや、お母さんは本当にお父さんこと思っているの」と言われ、はっとして、手術のサインをしました。親子の強い絆を感じました。

入院2ヶ月が過ぎ、私は「お父さん毎日痛いの辛抱して辛いよね。早く痛みから解放されたいよね」と何も分からない主人に尋ねていました。そのあくる日、家族に見守られながら眠るように息を引き取りました。あの時、ご指導を実践できなかったので随分まわり道をしました。教えがなければ主人を嫌いなままで、どんな別れ方をしたかわかりません。経済的な苦、子供の高校中退、主人の病気と苦が沢山ありました。「苦があるおかげさまで、人の痛みがわかり、人さまを救うことが出来る」と教えて頂き、おかげさま前向きに頑張って来られました。今はおかげさまで、経験したことが宝ものと思え、感謝の心になっていることに気がつかせて頂いています。これからは、支部長さんの証明役として、お母さん役として支部の皆さんが功徳を積ませて頂ける関わりをしていくことをお誓いいたします。