2014.04  60代 女性 「有難い存在」

22年前に主人をガンで亡くし、仕事をしながら佼成会の修行をして、忙しく充実した日々を過ごしていました。5年前、長女が離婚してから精神的に弱っていき、リストカットを繰り返すので、私は気が休まる日がありませんでした。娘のプライバシーに関わることなので、法座で結んでもらうこともしていませんでした。さらに追い討ちをかける様に最愛の弟が急死しました。その深い悲しみを心の奥底にしまい込んで、娘のことだけに目を向けようとしました。み教えは有難いけれど何もかもがしんどく感じ、教会へも足が向かなくなり、朝夕のご供養さえもしなくなりました。表向きは取繕っていましたが、心は信仰から離れていき、支部長さんに何度も主任のお役をおろして下さいとお願いしました。娘がこうなったのは、主人が亡くなったせいだとか、私の愛情不足だったからとか、今まで学んできたご法に照らし合わせ内省してきましたが、今にして思えばすべて自己流だったと思います。

娘のことは私の力で救いたいと思い、いつしかお互いに依存し合い状態を悪化させ、極限の状態になりながら、サンガ(同じ信仰をもつ仲間)に助けを求めました。飛んで駆け付けて下さり、号泣しながら抱きしめてくれました。その時から娘は心を開くようになり、サンガから温かい家族ぐるみの手どりを頂きました。自分の居場所を見つけ、娘も少しずつ心が安定してきて、私もご供養をしようという気持ちにやっとなりました。一人で背負ってきた重たい荷物をサンガに分けて持って頂き、心が軽くなりました。娘が「お母さんは仏さまの所に行く時が一番嬉しい顔をしている」と言ってくれて、杉並にある本部へ参拝することが出来ました。

私の心は本当に安らぎましたが一週間後、今までに無いほど娘がひどい状態になり、娘の前から私は姿を消し、一切の連絡を絶ちました。次女から、お母さんが変わらなければ、お姉ちゃんは良くならないと泣き叫び、佼成会へ誘ってくださいと支部長さんへお願いしてくれました。支部法座で教会長さんより「私が何とかするのではなく、仏さまに救って頂くのです。大変な時だからこそ修行するのです」とご指導を頂き、どうにもならない所までいって観念しました。主任のお役にも復帰し、支部長さんのお慈悲を沢山頂き、修行をさせて頂きました。『娘の存在を有難く受け取ること、現象を仏さまの計らいと信じきること、娘のお陰さまで仏の道を歩めるのです』と教会長さんより教えて頂き、私の心が変わり、娘の姿がすべて自分の姿だったと気づかせて頂きました。そのように思えたとき、娘の生きる強さを信じられるようになり、心が救われました。一冊の佼成から導かれ、ご縁を頂き今があります。一人でも多くの方を導かせて頂きたいと思います。