2013.04 10代 男性 「答辞」
高校の卒業式に答辞を読ませて頂きました。

(答辞抜粋)希望と不安を胸にこの場所に座っていた3年前。私は生まれつき左手がなく、また心臓に障害をもっています。新しい環境に適応できるかどうか、自分は受け入れられるだろうか、緊張で眠れない数日を過ごしたことを思い出します。もう義務教育ではない学びの深さに、好奇心がうずき、私たちは一気に仲間になり、不安は消えうせていました。授業では、先生方が知識だけでなく、時には人生について語って下さり、私たちはそこに大人の姿を見、なりたい自分とはどんな自分なのか、考えさせられました。
高二になる3月、東北を襲った大震災。何か力になりたい。私たちの心に自然に湧き上がった気持ちでした。翌日から募金活動を行うことになりました。東北への思いだけで何日も立ち続けましたが、被災地の方々の力になれているのか、自己満足で終わっていないか、心の隅に宿る疑問と向き合わなければならなかったのも事実です。阪神淡路大震災の年に生まれた私たちは、あまりにも大きいテーマと向き合いながら、多くを学んだ気がします。私は生まれて間もなく、国の補助のもと多額の費用のかかる手術をしてもらいました。日常生活のあらゆる場面で、沢山の方々に助けて頂きました。両親が常々、物事が成就するには、本人の努力と周りの協力、神仏の加護がそろって成し得ると言っていましたが、私にとっては一日一日、周りの人々と神様に支えられて今があると思っています。その恩返しがしたいという気持ちから市民生活を支える公務員を志すことにしたのです。学校生活が人生の基盤となり、心身を鍛え、奉仕できることを喜びとして、未来に輝きを与える人になります。
最後に、お父さん、お母さん、充実した学校生活を送ることができたのも、どんな時も見守ってくれたお陰です。

生まれてすぐ3回も心臓が停止し、病院の先生から「命が助かっても脳機能障害が残る可能性は99%です。どうしますか?」と言われた両親は、迷うことなく「命だけは助けてください」とお願いしてくれました。三歳の時「脳機能障害なし」という奇跡を頂きました。私は四代目で、曾祖母から途切れることなく修行して下さったお陰で今の命を頂いていると感謝しています。これからは、教会活動にも進んで参加し、公務員としてその教えを仕事にも生かし、皆様に喜んで頂けるような社会貢献の出きる青年になることをお誓いします。