2011.04 50代 女性 「私って素敵」
2年前近所のクリーニング屋の店員さんが、突然客の私に「仕事を辞める」と言われ、甲状腺癌の手術をすることを知りました。勤務最後の日に彼女の手を握ると「怖いんです」と涙を流し、私も泣いていました。私は両親の不仲から泣く事さえ忘れ、長い間自然に泣けずに苦しんでいたので、私にも温かいものがあると感じた瞬間でした。

手術は成功し、毎月佼成に手紙を添えて送るようになりました。返事が返って来ず、悪くなったのではと心配で訪ねましたが留守でした。彼女のお陰さまで自分の中に眠っていた優しさに気づけたことへの感謝の手紙を書きましたが、返事はありませんでした。彼女が手紙をゴミ箱に捨てる姿を想像するようになり、送るのを止めました。しかし、佼成の会長先生のご法話で、相手を思うと共にその心情や立場をよく汲み取ることが大切という所に目が留まり、すぐ彼女に会いに行きました。

すると笑顔で出てきてくれ、術後のホルモン治療で調子が悪いなか子育てが大変だったこと、頂いた物は大事にとってあることを知りました。思って心配して、落込んで、又思い直して・・・この繰り返しの月日でした。このお説法の原稿を書きながら、アームズダウンで頑張っている私の姿を思い出し、今まで自分を否定してきましたが、一生懸命に思うから傷つくんだと理解でき、こういう私って素敵な人なんじゃないかと思えました。人との出会いを重ねるたびに、自分の中の優しさを引き出してもらいました。

人の言う事に耳を傾けない、何か言うと怖い顔を向けてくる母の性格が嫌いで、ずっと避けてきました。朝の教会長さんの法座で、苦を乗り越えるとは、一度受け止めて、自分のものにする事と教えて頂き、さっそく母が言ってくれる事を、一度受け止め、話をゆっくり聞くようにしました。繰り返すうちに、母にも優しいところがあることに気づき、私の心も温かくなりました。すると、あれ程家に寄り付かなかった娘が主人と楽しそうに話すようになり、幸せを感じています。純粋な気付きの心を大事にしながら、魂に磨きをかけて仏さまの見方を身につけます。