2010.06 50代 女性 「自閉症の息子」
今年の私の誓願は「どんなことが起こっても丸(○)と見ていけるよう菩薩行に精進する」「100円のお布施をして、朝夕のご供養をする」この2つを、神仏が喜んでくださる誓いとして立てました。

私には35歳になる自閉症の息子がいて、一定のペースを乱されるとパニックになり、180p・80sの大きな身体と声で向ってきます。何が原因かわからず、突然始まるパニックに「無茶ばかり言う困った息子」と見て、いつもやるせない気持ちで一杯でした。

そんな心を支部長さんに聞いて頂き、「ただその場を解決するだけでは勿体ない、味わってほしい」、また時には「自分の考えや見栄や体裁ではなく、物事をじっくり見ていきなさい」と言ってもらいました。パニックが起こるたび葛藤し、自分の愚かさに情けなくなりましたが、神戸教会発足60周年の大きな願いの中、朝夕のご供養をしっかり出来るようになり、今命があることに感謝し、沢山の会員さんと命の式典を迎えたいと一心に念じるようになりました。一人ひとり手取りに歩くのが楽しく、有難さで一杯でした。

そんなある日、いつものようにパニックが始まり、必死で向き合っている時、何故か涙が止まらなくなりました。それは私の思い通りにならない悔し涙ではなく、息子を愛おしいと思える涙でした。苦しんでいるのは息子も同じ、体中で表現する怒りの奥にある思いを見ようとせず、表面の姿だけを見ていたことに気づきました。言葉に出来ない悲しみ、苦しみはどれ程だったでしょう。気づいてやれなくてごめんね。一瞬一瞬を大切に息子を見ていこうと思いました。相手の思いになって寄り添っていくことの大切さを息子から学ばせてもらいました。

思いがけない行動に走り、地域で頭を下げる日もありますが、息子を理解し、温かく接して下さる優しさを感じています。心を込めて息子を育てます。人として、やさしく、明るく、温かく菩薩行をしていきます。

神戸教会発足60周年記念特集(式典に向けての取り組みを特集しています)